深草の横取り四十萬

何をつくっているのでしょうか

2011-06-03哲学道場高円寺07(第二期)

出席者八名。発表者duality氏。今回の災害や事故を契機として環境問題について話し合う。
細かいトピックや個別の事実が多数出たが、全体としてどういう主張なのか深草にはつかみにくかった。当初は環境問題を解決するために全体を統制するような新たな「指導原理」を打ち立てるべきだという主張なのかと思ったが、実際には具体的な「指導原理」の提案ではなくて、そのような指導原理をチェック&バランスで統制しよう。そのときに、様々な主張・派閥があり得るが、「持続可能な環境」の維持は共通基盤になるだろうという話だと理解した。
 トピックの中には「人間中心主義」の批判もあったが、人間中心と言っても人間と何が対立しているかが問題であろう。深草は「人間と自然環境との対立」などは考えられず、「人間と(特定宗教の)神」とか「(今の)人間と(未来の)人間」との対立で捉えるべきだと思った。
 前日の駒込に比べれば遥かに和気藹々とした雰囲気ではあったが、ぶっちゃけ抽象度や問いの深さにおいてはマイケル・サンデル氏の一般教養の授業以下の水準であり、もっとトピックを絞ったかたちで議論を展開された方がヨリ「哲学」的だと深草は感じた。